~無料でMoEの演奏をリアルさながらの音質に近づける!~
*色々書いてありますが、つまるところ音源導入は簡単です。音源そのもの+音源をいれるソフト+(音源をいじるソフト)の3つのみを基本的に使います。
1,MIDIとは、音源とは
MIDIとは波形データではない、パソコン用の楽譜のようなものです。MIDIなのでPC設定(音源)を変えることで、同じ曲でも様々な楽器で演奏することが可能です。
音源は簡単に言えば、楽器の音色そのものだと思ってください。Windowsにもともと搭載されている音源はほぼ電子楽器の音と言っていい、かなりチャチなものです。
つまりこれを実際の楽器を録音して作られた音源に変えてしまえば、実際の演奏にかなり近い音で演奏が聞けます。
MoEの演奏も基本的にこのMIDIの仕組みを使っています。なので、MIDIが高音質に聞こえる環境を揃えれば、MoE内の演奏もそれとほぼ同等のクオリティまで上昇します。
MIDIそのものは、15年くらい前はmp3データよりはるかに軽いデータ(でかくても100KBくらいだったので)として有名だったので、ダウンロード早い!ということでかなり流行りました(当時は一般的な家庭のネットワークでの秒間ダウンロード速度が10KBあるかないかくらいだった気がするので、mp3のような1mb(=1000kb)ものをダウンロードするのは大変だったのです・・・。)。ネット上でMIDIファイルが国内外問わず大量にあるのもその名残かもしれません。
基本的な使い方としては、音源のポートと呼ばれるところにそれぞれ最大128種の楽器の音源を登録して、それをMoEで再生できるようにして音源変更を行います
ポート例:Microsoft MIDI Mapper/Microsoft GS /BASS MIDI Driver port A/SB X-Fi など。詳しい説明は省きますが、とりあえずこれらのポートそれぞれに音が128種ずつ入っています。最初の2つはもともと入っています。
1ポートごとの音源は128種の楽器で構成されており、1番がピアノ~41番がバイオリンなどとなって128番まで続いています。詳細は(http://www2u.biglobe.ne.jp/~rachi/midinst.htm)で細かく見ることが出来ます。
注意点として、ソフトによって楽器番号の表記方法が違う場合があります。例えば、0~127だったり1~128だったり0~7Fと16進数表記だったりと様々です。
上記参考サイトやSSW9上では1~128、後述のViena上では0~127,MIDI Flickでは00~7Fで128種が指定されています。
実際はどれも同じです(例:↑の順番で、ピアノはそれぞれ1,0,00。ヴァイオリンは41,40、28。MusicBoxは11、10、0Aです)
2、音源を良くするために必要なもの一覧(無料です)
(1)BASS MIDI Driver(https://kode54.net/bassmididrv/ かなり下の方に青字ダウンロードリンク)
*CoolSoft VirtualMIDISynthという似たような機能のソフトもありますが、色々な場所でタイムラグが発生しまくるのでとてもオススメ出来ません。特にシーケンサー上は致命的。)
役割:MoEで使う音源ポート(128種の音が入っているいくつかのポートのうち、どのポートを使うか)を設定したり、そのBASS MIDI Driverポートの音源(128種)を細かく設定するためのツールです。SB X-FiやGS音源は当然ながら編集できません。あくまでこのソフトで追加された、BASS MIDI Driverポートのなかの音源のみ編集可能です。
起動した直後の画面が音源設定画面。Advancedタブもありますが、このタブで使うのは最下段のDefault MIDI Synthのみです。ここをBASS MIDI Driver (portA)にセットしてApplyボタンを押すことで、MIDI Mapper(説明省きますがとりあえずMoEで使う音源ポートという認識でOK)がBASS MIDIとして登録され、先ほどの起動画面で登録した音源がMoE内で再生されるようになります。
*portBは使用しないでください。たまにバグります
*826KBのインストーラを使用してください。古いバージョンだとドライバーが認識しなくなる頻度が極端に高くなるなど不具合が顕著です
*読み込めるのはsf2拡張子の音源のみです。sfarkなどは圧縮されているので専用ソフトで解凍を、gigファイルはsf2ファイルへの変換をしてからここに登録しましょう。
(2)音源そのもの
これはあちこちのサイトで拾ってこれます。Collection(Set)タイプで128種もともと入っているものから、バラバラで楽器ごとに配布されているものまで様々です。バラバラで楽器ごとの配布になっているものはどの楽器であっても、ほとんどが最初はピアノの音楽番号(1番)にセットされているため、番号編集しないと音源を入れてもピアノからヴァイオリンの音がしたりして( ゜口゜)!?という状態になるので注意です。そのためのソフトを以下で紹介してます。またこの説明文全体の最後のパラグラフで私が使っている音源を一部URL付きで紹介してます(URL付いてないものも探せばどっかにあります)
(3)音源編集ソフト
コレクションタイプの128種全ての楽器音が入っている音源を入れる場合は必要ない場合もありますが、大抵コレクションタイプは明らかに変な音の楽器が少し混じってるので、一部の(気に入らない)楽器の音だけを別のサウンドフォントに変更し、更に良い楽器のみで聞きたい場合は必須なソフトです。代表例としてVienaなどが使いやすいです(http://www.synthfont.com/Downloads.html)。これを使うと、デフォルトでピアノの番号に設定されている別の楽器を、ちゃんとその楽器の番号として登録して鳴らすことができるようになるため、楽器の個別カスタマイズが可能となります。
*ヴァイオリンだけのサウンドフォントファイルでも、このソフトで見るとサスティンやピッチカート、速弾きやサステイン(音の伸びのようなもの)など色々なバージョンでの同じ音階の音色が別番号で入っている場合が多々あります(Presetタブに表示されます。大体000:000~000:007なんて感じに書かれてます)。その場合は気に入ったもの1つ、もしくは最上段のもの以外はすべて削除してください。残しておくとその残した番号の楽器の音がおかしくなります。また左側の000の部分が001になっていた場合、念のため000に戻しておきましょう(最初から000なら問題ありません)。その右側の三桁の数字は楽器番号で、0~127で楽器を登録することが出来ます。
例) ヴァイオリンの音源をVienaで見たら、001:000/001:001/001:002/001:003となっていて複数あった→001:000以外を削除→左側の001の部分を000に→右側の000を040(=0~127表記上のヴァイオリンの楽器番号です。1~128表記のソフトでここを見ると41になるので大丈夫です)に変更。
結果)000:040 となっていることを確認して保存→BASS MIDI Driverで読み込み→Applyを押して適用→シーケンサー(下記で説明)でちゃんと音が入っているか確認してみる(シーケンサーを再起動しないと反映されないので注意)
(4)作曲ソフト(MIDIシーケンサーとも言います)
一見必要なさそうですが、音源が正しく入ってるか手軽に確認するために必要です。MoEを起動して確認しようとしても、音源を編集した場合はそれを反映させるためにアプリケーションを再起動する必要が有るため、MoEだけだと音源を1個変えるたびに起動しなおして確認する羽目になります・・・。
とりあえず作曲ソフトは適当に調べて好きなモノを。Dominoとかがフリーでは有名でしょうか。
再生ポートはBASS MIDI Drive portAにしておきましょう(ソフトによって設定方法が違いますが、適当に調べてください。簡単に変えられるはずです)
私がよく使ってるのはSingerSongWriter(有料)と無料のMIDI Flickというものです。後者は以下のサイトからダウンロードできます
http://goo.gl/EDrpK (左上の■MIDIFlick-Downloadからダウンロード)。サンプル曲が3曲入っています。cgiファイルになっているので、7zipなどの適当なソフトで解凍してください。*Systemの中のDefaultというファイルを、一旦別の場所に移動してから起動し、そのあとまたsystemに戻してください。あと、設定から.flkの関連付けにチェックをしてください。管理者権限で起動してください。そうしないとOSCARによってはバグります
MIDIがどういうものが理解するのはこのMIDI Flickが一番わかりやすいかもです。裏にコマンドが入ってたりとかそんなのがありませんのでわかりやすいです。画面に表示されてるのがすべてですので、どういった命令が入るとどうなるのかなどがすごくわかりやすいです。ちなみにMoEで反映されるのはVelocity(音の強弱のこと。静かな曲だとこの値を低めにする)、Volume(音の大小のこと。Velocityとは違います。強弱無関係に大きさだけ変わります)、Tempo(曲の速さ)などのコマンドくらいです。以下はMoE-ABC譜で書けないので、MoEの演奏では反映されません【リバーブ(音の反響具合のようなもの)・モジュレーション(なんというか音がうねうねする度合い)、ピッチベンド(音の微妙な周波数変化。ギターで言えばスライドやチョーキングなどが該当します)、エクスプレッション(ボリュームとはまた別の音量変化。それぞれのトラックごとの変化がボリュームだとすれば、これはその決められたボリューム内での音量調整)。】
例外としてリバーブだけであればサウンドカードやマザーボード(に載ってるチップセット)の機能を使って音楽全体に反映させて聞くことが可能です(私が生放送でよくやってます)。エフェクターの一種です。一般的にサウンドカードであれば微調整ができますが、マザーボードでは機能が簡易的なのでそこまで細かい調整は出来ないかもです(それでも十分ですが)。http://www.no-review.net/web/tool/20100529052128.php などで詳しく書かれています。これが使えないPC(マザーボード)ももちろん存在しますので、以下のチップが入っているか確認してみるといいかもです(http://www.atamanikita.com/RealTek/realtek-1.html)。
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10/22/2013の主の音源(順番もこのままです。)全部無料です。英語かロシア語のサイトばかりですが気にせず!(.sfarkファイルの解凍方法は調べてください)
用語:.sf2=サウンドフォント=音源そのもののこと。よくこの拡張子で公開されてます。圧縮形式の.sfarkや.rarの場合も有り。
(以下Viena上の楽器番号での表記になります。0~127番)
・Arachno SoundFont -Vesion1.0 コレクションセット。128種入り http://www.arachnosoft.com/main/soundfont.php
・Petit Italian harpsichord.sf2 (ハープシコードのみ 06番) http://sonimusicae.free.fr/petititalien-en.html
・rolandviolinsolo.sf2 (ヴァイオリンのみ 40番) http://www.sf2midi.com/soundfonts/file-detail/rolandviolinsolo-sf2-3063.html
・CHURCH1.sf2 (ChurchOrganなので19番) http://www.mymidi.ru/banks1.html
・maestro concert grand v2 (ピアノだけなのに1GB近いという化け物音源。ヤマハの録音らしいです。元がgigでsf2に変換したものです。002~007にも音が入ってたので、そこは削除して001のみにしてます ピアノなので001番) http://sonimusicae.free.fr/matshelgesson-maestro-en.html
↑このピアノ音源だけ少し厄介です。ダウンロードしたrarファイルを解凍するとgigファイルになっているので、何かのソフトで(忘れました)sf2ファイルに変換してください。Viena上で見ると7つくらい音が入ってるので、先ほどの解説の通り最上段以外の6個は削除でOKです。
001~006が入ったままだと、BrightPiano~Harpsichordまでの楽器(001~128表記だと楽器番号002~007の楽器)がすべてこのサウンドフォントで上書きされてしまい、音が出なくなったりグランドピアノの音になっちゃったりします。
Yamaha CF3をNeumann KM84というコンデンサーマイクで録音して作られた高品質ピアノ音源です。グランドピアノの量産機として、音質は捨てて生産されているYAMAHAですが、それでも無料の音源としてはこれが結構良い方で、導入もしやすいです。個人的にはBaldwinやSteinwayのフリーの高音質音源が見つかればすぐそっちを使いたいのですが・・・今のところ見つかっていませんです。
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*↑の順番通りにBASS MIDI Driverで並べてください。基本的に上の音源に下の音源が上書きされていくので、Arachnoを最下段にすると、それより上にある音源がすべてArachnoで書き換えられてしまい、Arachnoの音しかしなくなります。
現在探している音源
00 グランドピアノ SteinwayやBaldwinを録音した物。容量は100MB↑くらいのVelに反応が良い物を希望
024 生ギター(ナイロン) Acoustic Guitar (nylon) ナイロン弦を使ったクラシックギター できればMartin製のものを録音した物
025 生ギター(スティール) Acoustic Guitar (steel) 鉄製の弦を使ったフォークギター。これもできればMartin製のものを録音した物
048 弓弦楽器合奏音1 String Ensemble 1 立ち上がりの早い、速い曲でもしっかりと音が出るものを希望
073 フルート Flute 金属版 本来木製楽器なのですが、最近はほぼ金属を想定した曲ばかりなので、金属版の録音物を探しています
テスト中
http://www.newgrounds.com/bbs/topic/1200140
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余談
ピアノ得意な人は、↑のMaestroGrandPianoの音源を入れれば、http://www.alesis.jp/products/q88/ (2万5000円)やhttp://www.m-audio.jp/products/jp_jp/Keystation88es.html を使うことで500万円のYAMAHAグランドピアノとほぼおなじクオリティ(ホールでの再現には届きませんが、録音なら同性能クラス)で演奏できるので、試してみると面白いかもです。
ベロシティ(鍵盤を押す強さのようなもの)もある程度正確に再現されるので、静かな曲から激しい曲まで安心です。49鍵だと弾ける曲が限られてくるので、一般的なグランドピアノと同数の88鍵がやはりオススメです。
他にもいくつかのメーカーが出してますが、通常はMIDIキーボード(電子ピアノなどのスピーカーや音源が入っているものではない奴。)でいいと思います。いいやつだと20万円位するのでその辺はお好みで。
ちなみに主はピアノほぼ弾けません。
個人的にヤマハは実際の楽器を作るのは苦手だと思っています(グランドピアノや木製ギターなど)。ほぼ海外メーカーをパクろうとして失敗した出来損ないばかりな気がします。音もはっきり言ってそれほど良くなく、特にバランスが悪く高音が不自然なのがある意味特徴です。
ただこれは実際の楽器限定の話で、電子楽器の中では割といい方です。本格的なものが欲しい人は
http://kakaku.com/item/K0000029733/ あたり(YAMAHA P-155)がオススメです。
アップライトピアノやグランドピアノが欲しいというお金持ちの方は、SteinwayやBaldwinがオススメですがMIDI出力できるかどうか不明です(多分出来ないのが大半です)。
BaldwinはギターメーカーのGibsonに数年前に吸収されてしまいましたが、それでもSteinwayなどと並ぶくらいの有名メーカーです。
実際の楽器の音色が聞きたい人は、ジブリの25周年コンサート見るといいかもです。電子楽器以外は大体出揃ってると思います
https://www.youtube.com/watch?v=X9mGQU7rGGM
明らかに普通のオーケストラとくらべて演奏者が2倍以上ですがその辺は気にせず!
久石譲さんがこの時演奏してる時のピアノは当然Steinway。YAMAHAなんぞではありませんです